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治療を知る

お薬による治療

抗菌薬による
飲み薬の治療が基本

肺NTM症の治療は、抗菌薬といって菌を殺す働きをもっているお薬を服用するのが基本です。なかでもキーとなるのがマクロライド系という抗菌薬です。しかし単独で服用を続けると、菌のお薬に対する抵抗力が高くなり、お薬が効かなくなることがあります。そのため、単独ではなく3つの飲み薬を組み合わせて服用します。ただし、効果がみられない場合には、注射や吸入による治療を検討します。
なお、お薬による治療をおこなっても改善がみられない場合は、手術によって肺の病変部を取り除くことも検討します。

3つのお薬を組み合わせて
服用するのが基本

飲み薬

3つの飲み薬の治療が基本です。

治療の重要なカギをにぎるお薬はマクロライド系の抗菌薬です。

飲み薬イメージイラスト 飲み薬イメージイラスト

注射

アミノグリコシド系という注射の抗菌薬を必要に応じて併用することがあります。
注射による治療のため週に2回程度の通院が必要です。

注射イメージイラスト 注射イメージイラスト

吸入薬

3つの飲み薬による治療などで改善がみられない場合、吸入による治療の併用を検討することがあります。
吸入は毎日自宅で患者さんご自身でおこないます。

吸入薬イメージイラスト 吸入薬イメージイラスト

1)をもとに作成

治療中は症状の変化に注意

3つの飲み薬による治療は、いくつかのお薬を長期間にわたって服用するため、 副作用に注意することが必要です。治療をはじめて数ヵ月後にあらわれることもありますので、気になる症状があらわれた場合は、すみやかに医師や薬剤師に相談してください。

3つの飲み薬による
治療の主な副作用
(自分で気づくもの)

発疹イメージイラスト
発疹
視力や視界の異常イメージイラスト
視力や視界の異常
発熱イメージイラスト
発熱
足のしびれイメージイラスト
足のしびれ
消化器症状イメージイラスト
消化器症状
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発疹
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視力や視界
の異常
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発熱
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足のしびれ
消化器症状イメージイラスト
消化器症状

2)をもとに作成

よくある質問

女性患者さんイメージアイコン 女性患者さんイメージアイコン症状がないのに
治療が必要ですか?

治療をはじめるかどうかは、自覚症状の有無のみで決めているわけではありません。症状がなくても肺の画像検査から病変の広がりが確認されたり、悪化しやすいと予想される場合もありますので、ご自身の肺の状態や希望も含めて医師とよく相談しましょう。
またこの病気は、治療をしなければゆっくりと悪化していきます。経過観察の場合も、必ず医師の指示に従って定期的に検査を受けて病状を確認してください。

肺の画像検査イメージイラスト 肺の画像検査イメージイラスト

女性患者さんイメージアイコン 女性患者さんイメージアイコン治療すれば
治りますか?

今のところ完全に治すことはむずかしいとされています。現在の治療法で菌が検出されなくなってからさらに1年程度治療を継続しても、再発をする方が少なくないからです。しかし、定期的に病状を確認しながら、しっかりと治療をしていけば、病気の進行を抑えて重症化を防ぐことが期待できます。

男性患者さんイメージアイコン 男性患者さんイメージアイコン仕事は
続けられますか?

重症でなければ、仕事への影響はほとんどないでしょう。
肺NTM症は人に感染させるおそれがなく、入院が必要になる方もほとんどいません。
多くの方は、治療をしながら今まで通りの生活を送ることができます。

男性患者さんの仕事中イメージイラスト 男性患者さんの仕事中イメージイラスト
患者さんが病院へ向かうイメージイラスト