肺NTM症を学ぶ
肺NTM症の種類
主なものは
「結節・気管支拡張型 」と
「線維空洞型 」の2つ
肺NTM症は、5つのタイプに分けられますが、「結節・気管支拡張型」と「線維空洞型」という2つのタイプが多くを占めています1,2)。
もっとも頻度が高いのは
「結節・気管支拡張型」で、
近年増加傾向にあります
結節・気管支拡張型
線維空洞型
特 徴
● もっとも
頻度が高い
● 最近、増加傾向にある
● 悪化しやすい
● 肺のX線写真が結核と似ている
よくみられる
患者
● 基礎的な
病気はない
● 非喫煙者でやせ型の
中高年女性
● 喫煙者
● 肺の病気がある
● 男性
肺の病変
● 真ん中あたり
● 上側
1,2)をもとに作成
「結節・気管支拡張型 」
について
無症状の方が多い
咳の症状がみられる方がいる一方で、無症状の方も多いので、健康診断や人間ドックなどがきっかけとなり、診断につながることも少なくありません2)。
すぐに治療をしないことも
病気の進み方は、患者さんごとに異なります。このタイプの肺NTM症は、ゆっくりと進行することが多いので、みつかってもすぐに治療をせず、しばらく様子をみることもあります1,2)。
「線維空洞型 」について
咳や痰(たん)の症状が
みられる
咳や痰の症状がみられるので、患者さんの受診(訴え)がきっかけとなり、診断につながるケースが多いといわれています1,2)。胸のX線写真をとると、影のパターンが結核と似ているため、鑑別がむずかしいことがあります1,2)。
すぐに治療を開始
このタイプの肺NTM症は、進行が早く、お薬が効きにくいケースもみられるので、みつかったらすぐに治療を開始します1,2)。