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肺NTM症を学ぶ

診断のための検査

いくつかの検査を
組み合わせる

肺NTM症と診断するのに、咳などの自覚症状の有無は関係ありません。肺の画像検査と、痰(たん)の中にNTM菌がいるかを調べる喀痰(かくたん)検査の結果で判断します。また、血液をとって抗体検査をおこなうこともあります。
これらの検査で、菌の種類や病気のタイプ、重症度(どのくらい進んでいるか)を調べます。

診断はいくつかの検査を
組み合わせておこないます

肺NTM症の疑い

胸部X線検査、胸部CT検査イメージイラスト 胸部X線検査、胸部CT検査イメージイラスト
胸部X線検査
胸部CT検査

肺の状態を確認します。症状がない方でも、健康診断やほかの病気の診療中に画像検査で肺NTM症が偶然発見されることもあります。

肺NTM症の疑い

抗体検査イメージイラスト 抗体検査イメージイラスト
抗体検査

血液中の抗体を調べ、菌への感染の有無を間接的に調べます。確定診断はできませんが、簡便な検査で結果が数時間でわかるため、外来などで行われます。

肺NTM症の疑い

喀痰検査イメージイラスト 喀痰検査イメージイラスト
喀痰検査

痰を採取してNTM菌がいるのかどうか、いる場合は量や菌の種類を確認します。菌を培養して調べるため、結果が出るまで1ヵ月以上かかることがあります。

1,2)をもとに作成

上手にたんを採取するには

まずは、タイミングが大切です。痰は、夜の間にたまりますので、早朝に採取するとよいでしょう。朝食前や歯磨き前におこないます。
はじめにうがいをし、水を飲みます。次に口の中のつばをしっかりと吐き出します。リラックスするために軽く上半身をほぐすような体操をするのもよいでしょう。大きく深呼吸をしたら、強く咳払いをして痰を出します。のどを潤すと、痰がやわらかくなって出しやすくなります。寒い時期は水ではなく、あたたかい白湯でも構いません。また、蒸しタオルを口にあてるのもオススメです。

痰を上手に出すための
ポイント

痰を上手に出すためのポイントイメージイラスト 痰を上手に出すためのポイントイメージイラスト

痰が出せなかったり、診断がつかない場合には、口や鼻から小さなカメラのついた細い管を入れて、直接、肺の中をみる気管支鏡を用いた検査をおこないます。

医師が痰を上手に出すためのポイントについて説明するイメージイラスト 医師が痰を上手に出すためのポイントについて説明するイメージイラスト
患者さんが病院へ向かうイメージイラスト
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