肺NTM症を学ぶ
診断のための検査
いくつかの検査を
組み合わせる
肺NTM症と診断するのに、咳などの自覚症状の有無は関係ありません。肺の画像検査と、痰(たん)の中にNTM菌がいるかを調べる喀痰(かくたん)検査の結果で判断します。また、血液をとって抗体検査をおこなうこともあります。
これらの検査で、菌の種類や病気のタイプ、重症度(どのくらい進んでいるか)を調べます。
診断はいくつかの検査を
組み合わせておこないます
肺NTM症の疑い
肺NTM症の疑い
肺NTM症の疑い
1,2)をもとに作成
上手に痰 を採取するには
まずは、タイミングが大切です。痰は、夜の間にたまりますので、早朝に採取するとよいでしょう。朝食前や歯磨き前におこないます。
はじめにうがいをし、水を飲みます。次に口の中のつばをしっかりと吐き出します。リラックスするために軽く上半身をほぐすような体操をするのもよいでしょう。大きく深呼吸をしたら、強く咳払いをして痰を出します。のどを潤すと、痰がやわらかくなって出しやすくなります。寒い時期は水ではなく、あたたかい白湯でも構いません。また、蒸しタオルを口にあてるのもオススメです。
痰が出せなかったり、診断がつかない場合には、口や鼻から小さなカメラのついた細い管を入れて、直接、肺の中をみる気管支鏡を用いた検査をおこないます。